こんにちは。特撮クロニクルのタミトモです。
インターネットで「スーパー戦隊 ネット 終了 理由」といったキーワードを見かけると、ドキッとしてしまいますよね。「え、もしかしてスーパー戦隊シリーズって打ち切りなの?」とか「ネット配信が終わるってデマ?」と、不安に思って検索された方も多いのではないでしょうか。
特に最近は、視聴率の低迷や人気低迷なんていう言葉も目につき、ドンブラザーズやキングオージャーといった意欲作が続いているだけに、今後の展開が心配になる気持ちも分かります。テレビ放送が赤字だなんて噂もありますし、一体どうなっているのか、気になりますよね。
この記事では、なぜ今「スーパー戦隊がネットで終了する」という噂が立つのか、その背景にある理由と、シリーズの今後について、私なりの視点で考察しまとめました。
- スーパー戦隊が「終了」と言われる背景
- 視聴率や採算に関する近年の状況
- ネット配信(YouTubeやTTFC)との関係性
- 今後のスーパー戦隊シリーズの展望
スーパー戦隊がネットで終了と言われる理由

まず、なぜ「スーパー戦隊がネットで終了する」というような、ファンにとってはショッキングな言葉が飛び交うのでしょうか。その背景にある、いくつかの「理由」とされる噂や状況を整理してみたいと思います。これは、決して今に始まったことではなく、シリーズの節目節目で囁かれてきたことでもあるんですよね。
終了の噂はデマ?打ち切りなの?

まず、大切なことなので繰り返しますが、2025年11月現在、スーパー戦隊シリーズが「終了する」あるいは「打ち切りになる」という公式発表は一切ありません。
では、なぜこんな噂が定期的に浮上するのか。それは、シリーズが45年以上の長い歴史を持っていることの裏返しでもあります。長く続けばこそ、時代の変化の波を真正面から受けることになります。
特に、後述する「視聴率」という分かりやすい指標や、スポンサーである玩具の売上といった「数字」が芳しくない時期があると、すぐに「打ち切りでは?」という憶測がネット上で広まってしまうわけです。
「デマ」と言い切ることは簡単ですが、そうしたファンの不安を煽るだけの「材料」が、現代のテレビビジネスの構造変化の中に見え隠れしているのも、また事実なのだと私は考えています。
視聴率の低迷と人気低迷の噂
「終了説」の最大の根拠として挙げられるのが、地上波放送の視聴率です。
私が子供の頃、それこそ昭和の「電子戦隊デンジマン」や「太陽戦隊サンバルカン」の頃は、視聴率が2桁を超えることも珍しくありませんでした。しかし、近年はスーパー戦隊シリーズも、平均視聴率が世帯で2%~3%台で推移していることが多いようです。
ただ、この数字だけを見て「人気が低迷している」と結論づけるのは、いささか早計かなと思います。
視聴スタイルの多様化という現実
最大の理由は、テレビの視聴スタイルが根本的に変わったことです。私自身、医療系の仕事柄、日曜の朝に必ずしもリアルタイムで視聴できるわけではありません。録画視聴は当たり前ですし、TVerなどの見逃し配信でチェックする方も多いでしょう。
また、お子さんがいらっしゃるご家庭では、テレビではなくYouTubeやAmazonプライム・ビデオなどの配信サービスで、好きな時間に好きなエピソードを見せる、というスタイルが主流になっているかもしれません。
つまり、「日曜朝のリアルタイム視聴率」というモノサシ自体が、現代の作品の人気を測る上で、絶対的な指標ではなくなっているんですよね。
視聴率の「質」の変化
昔は主に「世帯視聴率」が重視されましたが、今は「個人視聴率」、特にCMスポンサーが重視する特定の年齢層(コアターゲット)にどれだけ見られているかが重要視されます。スーパー戦隊の場合、メインターゲットである子供たち、そしてその親御さん世代にどれだけ届いているかが、数字以上に問われているのかもしれません。
制作費の上昇と広告収入の減少

一方で、視聴率とは別の次元で、制作現場は大きな課題を抱えていると推測されます。それは、映像クオリティの向上に伴う、制作費の上昇です。
近年の特撮技術の進化は、本当に目を見張るものがあります。特に記憶に新しい「王様戦隊キングオージャー」では、巨大なLEDウォールに背景を映し出して撮影する「バーチャルプロダクション(VP)」が本格的に導入されました。
これにより、従来のグリーンバック合成では難しかった、リアルな光の反射や没入感のある映像が実現しましたが、当然ながら最新技術の導入には相応のコストがかかります。昔ながらのミニチュアセットを爆破するのとは、また違った形でお金がかかるわけです。
しかし、その制作費を支えるはずのテレビCMの広告収入は、テレビ業界全体として、インターネット広告に押されて減少傾向にあります。この「映像はリッチに、でも収入は厳しく」というギャップが、ビジネスとしての継続性を脅かす一因と見られているわけです。
赤字リスクと採算構造の限界

「制作費は上がる、でも広告収入は下がる」となれば、当然、テレビ放送単体でのビジネスが厳しくなるという結論に至ります。
もちろん、スーパー戦隊シリーズには、「バンダイナムコグループの玩具」という、とてつもなく大きな収益の柱があります。番組は、極論すれば「30分間の玩具コマーシャル」としての側面も持っています。
しかし、その玩具がどれだけ売れたとしても、テレビ放送の「枠」を維持するためには、放送局(テレビ朝日)や制作会社(東映)にも相応の利益がなければなりません。放送自体が大きな「赤字」を垂れ流す状態を、いくら天下のバンダイナムコといえども、いつまでも許容できるわけではないでしょう。
テレビ放送の役割の変化
まさにここで、テレビ放送の役割が変化しているのだと思います。かつては「番組を放送し、そのCM枠を売って儲ける」のが基本でした。しかし今は、地上波放送は「玩具や、後述する配信サービス(TTFCなど)への“入り口”であり、最大の宣伝の場」としての役割が強くなっています。
この「宣伝」のために、どれだけのコスト(赤字)を許容できるのか。この採算構造の限界点が、常に「終了説」の火種としてくすぶり続けているのだと私は分析しています。
放送時間の変更は影響したか

もう一つ、細かい点ですが、視聴率に地味に影響しているかもしれないのが、放送時間の変更です。
長らく「日曜朝7時30分」という時間帯が、スーパー戦隊の定位置でした(私のような50代にとっては、このイメージが強いです)。しかし、2017年10月に「日曜朝9時30分」へと、大きく枠が移動しました。
これにより、従来の視聴習慣が崩れたり、裏番組(他のアニメなど)との競合が激化したりして、リアルタイム視聴者が離れてしまった可能性は否定できません。
「たかが30分、されど30分」と言いますが、生活サイクルの中に組み込まれていた「習慣」が変わることは、我々大人が考える以上に、子供たちの視聴行動に大きな影響を与えたのかもしれませんね。
スーパー戦隊のネット終了説と放送継続の理由
ここまで、「終了」と言われるネガティブな理由(とされるもの)を、私なりに深掘りしてみました。ですが、暗い話ばかりではありません。むしろ、私はスーパー戦隊シリーズがそう簡単には終わらない、強力な「理由」も持っていると確信しています。
そして、そのカギこそが、皮肉なことに「ネット」なんです。「ネットが終了理由」どころか、「ネット」こそがシリーズ継続のための最大の武器になっている、とさえ感じています。
YouTube配信へのデジタル移行
「ネット終了」という言葉とは裏腹に、東映はネット配信に極めて積極的です。その最前線が、公式チャンネルである「東映特撮YouTube Official」でしょう。
新作の第1話・第2話の常時配信や、最新話の(期間限定)見逃し配信は、もはや当たり前になりました。これにより、「ちょっと見逃したから、もういいや」という視聴者の離脱を防ぐことができます。
さらに強力なのが、過去作の全話配信です。定期的にさまざまな作品が「プレミア公開(チャットしながらリアルタイムで視聴する機能)」で配信されており、これが本当にすごい。
これにより、私のような昭和からのファンは懐かしい作品に再会してノスタルジーに浸れますし、現行作品(例えば「ドンブラザーズ」)から入った新しいファンが、「じゃあ、過去の戦隊も見てみよう」と遡ることができる。これは、地上波放送だけでは絶対に不可能だった、世代を超えたファンの掘り起こしと、コミュニティの形成に成功している証拠です。
TTFC(ファンクラブ)の役割

そして、現在の特撮ビジネスとファンダムを語る上で、絶対に外せないのが「東映特撮ファンクラブ(TTFC)」の存在です。
これは月額制(※)の公式動画配信サービスですが、その価値は単なる「過去作の見放題」に留まりません。(※2025年11月現在の情報です。最新の料金やサービス内容は、東映特撮ファンクラブ公式サイトをご確認ください)
TTFCが果たしている役割は、非常に大きいです。
TTFCが支える特撮文化の「深さ」
- テレビシリーズの完全網羅: 最新話の見逃し配信はもちろん、第1話から全ての過去作(一部除く)が見放題。
- TTFC独占スピンオフ: テレビ本編では描ききれないエピソードや、特定のキャラクターを深掘りするオリジナル作品が多数制作・配信されています。これが本編の「行間」を埋める、ファンにはたまらない内容なんです。
- アーカイブの充実: 過去の劇場版やVシネマ(Vシネクスト)、ファイナルライブツアーの映像まで網羅。
- 「濃い」付加価値: 出演者やスタッフによるオーディオ/ビジュアルコメンタリー、制作の裏側を追うメイキング番組など、作品をより深く理解するためのコンテンツが豊富です。
特に重要なのが「独占スピンオフ」です。これにより、TTFCは単なる動画倉庫(アーカイブ)ではなく、「作品世界を拡張し続ける」現在進行系のプラットフォームとなっています。
これは、地上波放送の視聴率や玩具の売上といった「不安定な要素」に依存しすぎない、安定した月額課金(サブスクリプション)による収益モデルが確立されつつあることを意味します。これこそが、シリーズを継続させる強力な基盤の一つになっているのです。
キングオージャーやドンブラザーズの評価
「視聴率が低迷している」という“数字”の側面とは裏腹に、ここ数年の作品、特に「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」や「王様戦隊キングオージャー」は、内容面で非常に挑戦的であり、SNSを中心にファンから極めて高い評価を受けました。
「ドンブラザーズ」は、一見すると破天荒で先の読めないストーリーながら、緻密に張られた伏線と強烈なキャラクター造形で、毎週のようにSNSのトレンドを席巻しました。従来の戦隊フォーマットを良い意味で破壊し、大人の考察を促す作品でしたね。
(ドンブラザーズの魅力については、『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』とは一体何だったのか?【総括】でも詳しく語っています)
続く「キングオージャー」は、全編をバーチャルプロダクションで撮影するという制作体制の革新に加え、1年かけて「王様」たちの壮大な異世界ファンタジー政治劇を描き切りました。子供向け番組の枠を超えた重厚なストーリーは、多くのファンを唸らせました。
(キングオージャーの凄さについては、『王様戦隊キングオージャー』最終回感想と総括もよろしければご覧ください)
こうした「攻めの姿勢」を制作陣が失っていない限り、決して「人気が低迷している」とは、私には到底思えません。「視聴率」という数字には表れない、「ファンの熱量」はむしろ高まっているとさえ感じます。
スーパー戦隊シリーズの今後は?
では、スーパー戦隊シリーズは今後どうなっていくのか。これはあくまで私の推測ですが、「地上波放送」は、今後もなくなることはないと考えています。
ただし、その役割は変わっていきます。ブランドの「顔」として、そして新規ファン(特に子供たち)を獲得するための「最大の入り口」としての役割です。
そして、収益のメインは、従来の「玩具」と「広告収入」という2本柱から、以下のような多角的なポートフォリオにシフトしていくでしょう。
今後のスーパー戦隊ビジネスモデル(推測)
| 収益源 | 具体的な内容 | 主なターゲット |
|---|---|---|
| ① 玩具 | 変身アイテム、ロボット、関連商品(アパレル等) | 子供・ファミリー層 |
| ② デジタル配信 | TTFC(月額課金)、YouTube(広告・再生数)、他プラットフォームへの配信権販売 | 大人ファン(コア層)、全世代 |
| ③ イベント・興行 | ファイナルライブツアー、ヒーローショー、Gロッソ公演、映画 | ファミリー層、大人ファン |
| ④ 海外展開 | 番組・玩具のアジア展開、パワーレンジャーとは別軸でのコンテンツ輸出 | 海外市場 |
| ⑤ 地上波放送 | 広告収入(CM枠) ※ただし役割は「宣伝」がメインに | 新規・ライト層 |
このように、地上波放送は「赤字でもいい」とは言いませんが、その「宣伝効果」込みで、全体(ポートフォリオ全体)として利益が出れば良い、というビジネスモデルに、すでになっている、あるいは今後ますますそうなっていくのだと思います。
スーパー戦隊ネット終了の理由まとめ
最後に、「スーパー戦隊 ネット 終了 理由」という、一見ショッキングなキーワードについて、私なりの結論をまとめます。
このキーワードで検索される背景にあるのは、紛れもなく「地上波テレビ放送」という、かつての王様だったビジネスモデルが限界を迎えていることへの、漠然とした不安です。その不安が、「視聴率低迷」という分かりやすい数字と結びつき、「終了」という極端な言葉になって表れたものだと考えられます。
しかし、本記事で考察してきたように、実際には「ネット」は終了の理由ではありません。むしろ、YouTubeやTTFCといった「ネット」の力こそが、シリーズを未来へ繋ぐための最も強力な「新しい武器」として機能しています。
我々ファンにできることは、古い「視聴率」というモノサシだけで作品の価値を決めつけ、「終了だ」と不安を煽る声に惑わされないこと。そして、地上波、配信、イベント、玩具など、自分に合った形で作品を楽しみ、その「熱量」をSNSなどで発信し続けることではないでしょうか。
これからも、時代に合わせて形を変えながら、きっと我々ファンをワクワクさせてくれる。私はスーパー戦隊シリーズの未来に、そう強く期待しています。
